今回のテーマは
『事業シナジー優先の投資～ＣＶＣ～』について

大企業がベンチャーキャピタルの機能を果たし、ベンチャー企業などに
投資するＣＶＣ（Corporate Venture Capital）が広がりを見せています。

大阪では、大阪市や阪急電鉄、みずほ銀行などが出資する４８億円
規模のファンドが立ち上がっている他、朝日放送（ＡＢＣ）が１００％
子会社となる「ＡＢＣドリームベンチャーズ」を今月設立するなど
ＣＶＣが活気を帯びている。

ＡＢＣドリームベンチャーズの投資規模は総額１２億円。

投資領域はメディアやコンテンツ、エンタメといったシナジーが見込める
分野を第一に考えるとしていますが、関西で強い医療や教育、ＩｏＴ、
ロボティクスなどへの投資も検討するようです。

放送業界は、スマホやタブレットの普及で視聴形態が変わってきており、
動画配信や見逃し視聴と定時放送だけに頼れなくなってきている。

ファンドを通じて革新的な新規事業を生み出すことを狙っていることから、
通常のファンドと違い、ＣＶＣは事業シナジーを最優先としている点が
特徴。

投資の目利きをどうするかといった課題については、自社でノウハウを
構築していく方針のようで、これまでのファンドと違ったメディア業界
ならではのネットワークを活かした手法が見られるかもしれません。

今後も注目の動きですね！