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『決算書理解講座42 総資本経常利益率』

280406-1

今回は久しぶりの『決算書理解講座』。
定期的ではありませんが、こちらのシリーズも是非、ご覧下さい!

前回の決算書理解講座41では「損益計算書のポイント」について説明しました。
今回は、「総資本経常利益率」について説明したいと思います。

総資本経常利益率は、「バランスシート」「損益計算書」をトータル的に見た場合の経営分析手法の1つです。

例えば、下記のような経営成績を残した2社を比較した場合、皆さんならどう判断されますか?

<A社>    <B社>
売上高    100百万円   100百万円
経常利益    10百万円    10百万円
総資産     50百万円   100百万円

A社の方が優秀でしょうか、或いはB社でしょうか。又は、5分5分で実力は伯仲と判断されるでしょうか?

売上高と経常利益(損益計算書)だけで見ると、双方同じ金額であり優劣はつけられないと思います。

ここに総資産(バランスシート)が加わると、総資産の金額が違うため、いずれが優れているのか判断できそうですね。

A社は50百万円の資産を運用して10百万円の利益を計上しました。一方、B社は100百万円の資産を運用しながら、A社と同じく10百万円の利益となっています。

効率からみると、A社の方が優れていると思いませんでしょうか?

資産のことを元手や、或いは投資と読み替えて頂ければ、その効率性の相違がわかりやすいかもしれません。

皆さんがA社とB社、双方の株主だったとしたらどちらの会社に投資されるでしょうか?この例でいくと、恐らく殆どの方がA社に投資されるのではないでしょうか。

算式にしてみると
経常利益÷総資産×100
となり、A社は10÷50×100=20%、B社は10÷100×100=10%と計算できます。

これが「総資本経常利益率」というものの考え方となります。

また、「総資本経常利益率」のことを「ROA」(リターン・オン・アセット)と呼ばれていることも頭に入れて頂けると良いと思います。

最後に、決算書分析のアウトラインを再度まとめてみると、

■バランスシートでは、総資産、負債、純資産(資本)の金額を、

■損益計算書からは、売上高、経常利益の金額を、

■そして、それぞれの総資本経常利益率をはじき出してきました。

これらを見ていくと、例えば、規模の拡大(総資産の増加)に対して利益が追いついていないので投資は少し抑えよう、であったり、規模の拡大に対して利益も上がっているのでこのまま積極投資を続けよう、といった経営状況を判断する材料にもなります。

私は、総資本経常利益率は経営力(稼ぐ力)を見る指標として、とても重要視しています。

bt_soudan    bt_shikin

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