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『決算書理解講座18 損益計算書を読んでみる②』

今回のテーマは
『決算書理解講座18 損益計算書を読んでみる②』について

決算書理解講座17では、「売上」について説明しました。
今回は『損益計算書を読んでみる②』として、「売上原価」に
ついて説明していきたいと思います。

60円で仕入れた商品が100円で販売できたとすれば、
売上高 100 - 仕入高 60 = 40
と表現することは皆さんもご理解頂けるかと思います。

しかし、実際の損益計算書では、仕入高をもって、そのまま
当期の売上高に呼応するコストとは見ません。

その理由は「在庫の存在」があるからです。

当期に仕入れた商品が全て販売され、手元には何も残らない、
といった商売の形態であれば仕入高=売上原価でも良いのですが、
一般的には在庫が残るケースが多いかと思います。

そこで、まずは売上原価の仕組みについて見てみましょう!

期首に50個の商品を持っていました。当期100個の商品を
仕入れました。

当期末に棚卸をしたら80個の商品が残っていました。
当期に出荷した商品は何個でしょう?

期首の在庫 50 + 当期の仕入高 100 – 期末の商品在高 80 
= 当期の出荷高 70  となります。

損益計算書における売上原価の求め方は
「期首の在庫と当期の仕入高を合計し、期末の在庫をマイナスし
その答えを売上原価とする」となります。

なので、売上原価を算出するのは、「期首の商品残高」「当期の仕入」
「期末の商品在高」の3つが不可欠となります。

月々の出荷高を記録して集計すれば売上原価を求めることもできますが、
多品種となると記録に残すのは大変な作業となります。

しかも、出荷高を記録していれば期末の棚卸は省略できる、
という訳でもありません。

大企業であれば日々の出荷記録、棚卸を行っている所もありますが、
中小企業の場合、その多くが年1回の棚卸の結果を待たなければ
売上原価を求めることができない、となっていることも覚えておくと
良いのではと思います。

次回は、「損益計算書を読んでみる③」の説明を行いたいと思います。
お楽しみに!

bt_soudan    bt_shikin

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