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『決算書理解講座7 固定資産<減価償却>』

今回のテーマは
『決算書理解講座7 固定資産<減価償却>』について

前回の決算書理解講座6では、『固定資産<有形固定資産>』
について説明しましたが、今回は、計上された有形固定資産は
どうなっていくのか? について書いてみたいと思います。

既にご存知の方も多いかと思いますが、有形固定資産に計上
されたものについては、そのまま放置されている訳ではなく、
「減価償却」という方法で減価されていきます。

減価償却とは何か?その意味を具体的に説明してみると、

例えば、100万円の新車を購入したとします。
100万円の新車でしたら消耗品とはならず、車両運搬具と
いう項目で100万円が固定資産に計上されます。

さて、この新車は仮に5年間使えるものとしましょう。

つまり、5年間、この車を使った後はもう使用不能となり、
廃車にするしかない、と仮定します。

この5年間という期間、すなわち使用可能期間のことを
「耐用年数」といいます。

しかし、この耐用年数ですが、5年目にはスクラップに
なってしまうだろう、と言っても5年目に入っていきなり
古くなる、というものでもありません。

毎年少しずつ古くなっていく訳であり、言い換えれば、
価値が少しずつ減っていく、これを見積もっていくのが
「減価償却」になります。

それでは、100万円の新車を耐用年数5年(毎年20万円を
定額で償却)とした場合の決算書について少し見てみましょう。

1年目ですが、バランスシート(B/S)では、
車両運搬具100万円→80万円(20万円償却)

一方、損益計算書(P/L)では
一般管理販売費の中で減価償却費として20万円を計上
となります。

2年目は、車両運搬具80万円→60万円(20万円償却)

P/Lは1年目と同様、一般管理販売費の中で減価償却費として
20万円を計上、となります。

3年目以降も同じように計算して行きます。

しかし、もし仮に減価償却という作業をしなかったら
どうなるのでしょう?

その場合のバランスシートは、
車両運搬具として100万円のまま据え置かれ、損益計算書でも、
減価償却費として経費計上されません。

この状態を償却不足と言い、経費計上されない分、毎年の利益は
多く計上される状態になります。

その後も償却をせず、5年目に廃車した場合、
5年目のバランスシートでは、車両運搬具が0、損益計算書では
車両廃棄損として100万円経費計上される形となります。

そうなると、5年目の決算では、まとめて経費を計上する形と
なります。

極端な例で説明しましたが、減価償却についてご理解頂けました
でしょうか?

次回は『固定資産<無形固定資産>』についてお伝えしていきたい
と思います。 お楽しみに!

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