皆さん、こんにちは。
クレドの森内です。

今回のテーマは
『リスクマネーの供給～ＡＢＬの更なる活用～』について

国内企業の保有資産ですが、２０１１年度の財務省調査によると
土地が１８６兆円、在庫と売掛金は２９７億円となっています。

しかし、地方銀行や地域の信用組合、信用金庫などが融資の担保
としているのはその大半が不動産となっているのが現状です。

企業が融資を借りる資金使途には主に２つあり、１つは「運転資金」
そしてもう１つは「設備資金」があります。

「運転資金」というのは、材料などを仕入れ、製品・商品を作り、販売して
売上金を回収するまでの間に先行して支払う資金のことを言います。

しかし、中小企業の多くは、この運転資金を保証協会保証付の長期借入などで
賄っており、金融円滑化法で返済条件を緩和した企業や、不動産を持たない
企業は成長資金としての融資がなかなか借りることができない現状があります。

そこで、製品・商品の独自性や競争力などの価値を評価してもらい、
売掛金や在庫を担保に資金を調達する「動産・債権担保融資（ＡＢＬ）」を
更に活用、普及していくことが重要になっています。

ＡＢＬの市場規模ですが、米国が約５９兆円に対し、日本ではまだ
４，５００億円程度と言われており、在庫などを評価する会社や在庫を
管理する会社（物流会社など）、また、ＡＢＬを提供する会社がもっと普及して
いくことも大切なポイントとなります。

新規事業の資金調達や金融円滑化法が終了した後の出口戦略（企業再生）の
資金調達としてもＡＢＬの更なる活用、普及に期待ですね！

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