皆さん、こんにちは。
クレドの森内です。

今回のテーマは
『旅行者の利便性向上～ＡＴＭの国際接続～』について

２０２０年の東京オリンピック開催なども睨み、資金面での旅行者の
利便性改善を目指す動きが出てきています。

アジアから日本を訪れる旅行者の多くは、主に現金やクレジットカードを
利用していることが多く、現金の持ち運びには盗難や紛失の危険が
伴うほか、クレジットカードによる現金引き出しも米ドルを経由する
ことが多く、手数料がかさむなどの不便な点があります。

そこで、米国のクレジットカードが中心のＡＴＭ網に対して、ドルに
頼らないＡＴＭ網を作ろうと、アジア１０ヵ国で作るアジアン・ペイメント
・ネットワーク（ＡＰＮ）というものがあります。

ＡＰＮはアジア域内の決済インフラを共通化する目的で、シンガポール、
マレーシア、インドネシア、タイの中央銀行が呼びかけ、２００６年に
発足。

現在ではアジア・オセアニア１０ヵ国、１２事業者が加盟しており、
２００程度の銀行が接続可能な状況と見られています。

具体的には、事業者同士でシステムを接続した上で、金融機関が
サービスを提供する形となります。

日本でも大手事業会社がＡＰＮに初めて参加し、旅行者の多いタイと
韓国の決済業者と契約し、現地銀行とのシステム接続を目指しています。

邦銀の多くは海外とのＡＴＭ接続に後ろ向きでしたが、東京オリンピックの
開催決定などが後押ししている模様。

アジアを訪れる日本人旅行者も、ＡＴＭで現地通貨が引き出せるようにも
なるので、利便性は大きく改善することが見込まれます。

今後も国を越えた新たなサービスが増えてきそうですね！

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