決算書理解講座66では「資金の流れと財務諸表」について説明しました。
今回は、「財務諸表の意味と仕組み」について説明したいと思います。

損益計算書の仕組み

まずは、損益計算書の仕組みから見てみましょう。

損益計算書は1会計期間の収益とその収益をあげるために要した費用とを一定の基準に従って計算し、その差額として純損益を明示することを目的としています。

この収益・費用は本来の営業活動から発生するもの(営業損益)と営業活動以外の原因から発生するもの(営業外損益)との分けられます。

これらは通常、経常的に発生するものなので「経常損益」と言われています。

これらのもの以外に臨時的、偶発的に発生するものや過年度の損益修正の結果発生する収益・費用もあり、これらを「特別損益」と呼ばれています。

これらの収益・費用は損益計算書上では営業損益の部で営業利益を、営業外損益の部で経常利益をそれぞれ計算し、当期利益(税引前当期利益からその期が負担する法人税などを差し引いた利益)につなげています。

 

貸借対照表の仕組み

続いて、貸借対照表の仕組みですが、貸借対照表は一定時点(通常は決算日)における財務状態を示す計算書となります。

企業は負債や資本で資金を調達し、これを源資に必要な生産財や役務サービス等を取得し、これにより生産した財貨やサービスを販売することによって資本(資金)を回収します。

このような資本の循環過程を一定時点で捉えてみると、その企業がどのような形態で(支払手形や借入金など)、そのくらい資金を調達しそれをどのような形で(商品や売掛金、建物など)、どのくらい運用しているのかがわかります。

つまり、貸借対照表は資金の調達・運用状態を示していることになります。

貸借対照表と損益計算書の関係を図にしてみるとこんな感じかと思います。

 

ご理解頂けましたでしょうか?

次回は「財務諸表を概観~損益計算書編~」について説明したいと思います。
お楽しみに!