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『決算書理解講座53 リースの活用』

 

決算書理解講座52では「増資・ストックオプション」について説明しました。
今回は、「リースの活用」について説明したいと思います。

リースの形態

<ファイナンスリース>
一般にリースというとファイナンスリースという形態を意味することが多く、
①フルペイアウト(リース期間を通じて物価価額のおおむね全額を回収する)、②中途解約禁止、の要件を満たすものとされ、金融的側面が強い。

<オペレーティングリース>
ファイナンスリース以外のリースをオペレーティングリースといい、物の使用に
重点を置いたリースとなっている。
①中古市場の整備、②リース会社が物件の残高リスクを負担できること、等の要件を満たす物件が対象。

リース取引のメリット

<資金の有効活用>
一時に多額の資金調達の必要がない。頭金、担保が不要。

<節税効果>
リース料はその金額が必要経費として損金処理でき、直接購入より所有するよりも短期間で償却が可能、

<コスト把握の簡素化>
リース料だけで原価計算が可能。

<技術革新への対応>
企業が使用する機械設備は、税法上の耐用年数が定められており、それに従って減価償却を行い、資産を費用化している。
リース取引を利用した場合は、設備の経済的使用可能年数に合わせて期間を設定し、リース料を設定することから、経済耐用年数が法手耐用年数より短く技術革新のテンポの速い物件では、物件陳腐化に弾力的に対応しリスク回避が可能となる。

リース取引のデメリット

①リース料はリース会社の調達コストに手数料が加算されるので、通常、銀行借入よりも割高になるケースが多い。
また、リース料の支払いは固定金利型となっているため、銀行借入が一般的には変動金利型であるのに対して低金利期のメリットが享受できない。

②中途解約が禁止されているため、物件の陳腐化を完全にさけることはできない。

③保守・修繕の義務が生じる。

④リース会社に瑕疵担保責任が無い。など

まとめ

ご理解頂けましたでしょうか?

リースを活用する際は、メリットだけでなく、デメリットも十分検討し判断していくことが重要となります。

次回は、「レバレッジド・リース」について説明したいと思います。
お楽しみに!

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